スタイリストへの道
京都の料理は「器で食わす」と言われる様に、料理の味だけでなく見た目の華やかさにも拘りを醸し出す演出が根付いています。
例えば、私達がコーヒーを出された時、最初に目に入るのは、カップであり、ソーサーです。どんなに美味しいコーヒーでも紙コップで出されるとインスタントに感じ、カップにキズが入っていたり、欠けていると、コーヒーの鮮度の悪さ感じ、カップとソーサーの絵柄がバラバラだと、そのお店、自体センスのなさを無意識に感じてしまうものです。
通常、メガネの場合であれば、単純に女性が髪型やヘアカラーを変えると、今まで掛けていたメガネの印象がガラッと変わって見えたりします。今までの印象が何か異なる。顔の真中を占めるメガネに違和感を感じる。
それを不自然であると感じる感性があれば、新たなメガネの需要が起きてきても良いものだと感じるのですが、なかなか、業界では浸透しません。
しかし、もしあなたがコーディネーター又はスタイリストとして、販売時にお客様が共感出来るメガネの提案が出来ていたとしたら、必ず、その様に感じた場合、あなたへ相談しに来店されることでしょう。
セーターに合わせてジャケットを変えたり、フォーマルな服装にパールやブローチ、カジュアルな服装であれば、クロスのペンダントやスリーストーンネックレス等々、合わせるジュエリーも当然、変わって来ます。パールにジーンズは、どこか違和感がある様に。
先程の話で言えば、カップとソーサーの絵柄がバラバラでも違和感を何も感じず、そのまま出される人が多いものです。ある有名スタイリスト会社の社員でさえ、最初の内は、全く違和感なく出してしまっているものだとお聞きしました。
もしかしたら、私達も、それと同じような気付かない病に陥っているのかも知れません。
「もっとお客様を見なければ」「もっと商品だけでなく、お客様の本質にまで入って行かなければ」「もっと提案出来る感性を身につけられるはず」という意識をあなたが、現在、持っているのであれば、、きっと、新たな販売プロとしての道が開けて行くものでしょう。