幻想

2007年2月8日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

アメリカは１４９２年１０月にコロンブスが発見しました。しかし、コロンブスは、その
国をアメリカだと思わずに、その国をジパング（黄金の島）だと思っていました。その後、
アメリゴ・ベスプッチが１００年ぐらい後に書いた「新世界」によって、その国はアメリカと名付けられたのは有名な話です。何故、コロンブスは、自分が見つけた国をジパングだと思い込んだのでしょうか？
コロンブスは、完全にマルコ・ポーロの「東方見聞録」に憧れていました。地球は丸い。だったら大西洋を西に、ずっと向って進んで行けば、きっと、マルコが言う黄金の島（ジパング）に辿り付けるに違いないと頑なに信じ、スペインを出発したのが全ての始まりです。つまり、最初から目的地が明確でなく、ただひたすらジパングという幻想に向って進み、見つけた島は、現在のサンサルバドル島であったのをジパングだと思い込んでしまったということです。その後３回の航海においても、コロンブスは最後まで気付くことはなく、ジパングであると信じて世を去ったのです。
幻想とは、思い込みです。もしかしたら、あなたが本来、向いたい会社の姿がコロンブスの様に勘違いしているのかも知れません。そこが、どこなのか？そして今、どこにいるのか？
時には振り返って見ることも大切なことだと思います。
応えは、現場の販売スタッフとお客様が持っています。