円高還元セールにもの申す

2008年12月14日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

円高還元セールというものがあります。
例えば私は行きませんでしたが、先日、弊社船井総研の部研修でメンバーは韓国に行っていました。そこでの「ロッテ免税店」では月間売上げが前年の1.5倍、購買客数も1.5倍にも増えていたそうです。そのほとんどが我々の様な日本からの観光客で仏高級ブランドは日本の販売価格よりも25~30％安く、商品によっては日本で買う半額程度で買える商品もあり、ウオン安の中、客単価も1.9％以上上昇しているのです。
毎日の様に繰り返される解雇、失業を含むマスコミの報道で景気不透明な中、日本の百貨店では沈みかえり、形だけのアウトレットモールもブランドが動いている兆しも見えないなりにも、明確な安い理由があれば、飛行機に乗って時間とお金を使ってでも、人は、そこに飛びつくものなのかもしれません。
そもそも、それを形にしたのが円高還元セールな筈でした。
例えば、値札の裏に仕入れの年月日等を記入し、宝石だと「この商品は、最近の９２円の時に仕入れているので、とても安い時に仕入れたものなので、これ以上、安くは出来ませんが、こちらの商品だと、残念ですが１２０円の時に買った人気商品です。でも、折角なので●●様が、こちらの商品を気に入っていただけたのでしたら、特別に今の安い相場で計算させて頂きますので、とてもお買い得です」
という内容になるのが通常です。この理由が、お客様を呼ぶのだと思うのですが、形だけの円高還元セールでタイトルだけ付ければ良いというものではないでしょ。