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加点と減点

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

「いつかはクラウン」 
団塊世代の方であれば誰もが一度は聞いたことがあるCMのキャッチコピーです。
最初はカローラしか買えないけど、次はマークⅡ、そして俺もいつかはクラウンに乗ってやるんだという憧れの感情を演出したものです。今はレクサスなのか、BM(ベーエムベー)なのかわかりませんが、この様なコピーは男性を対象にしたもの(あまり最初はサマンサで次はコーチ、そしていつかはヴイトンという事を聞いたことがありません)が多く、人から見られた自分に対する社会での成功イメージや見栄に拘る傾向が女性よりも少しばかり強いからです。

その為、頑張ってお金を貯めて一軒家を建てたり、退職後はハーレーを買い、オーナーズ・グループへの入会を夢見たり、長年、憧れていたロレックスのデイトナを身に付けたりと頑張って手に入れた高額なモノに対して価値を感じたりします。

それに対して女性は、そんなものに100万円、200万円を一度に使うぐらいなら、色々なモノを見つけて10万円や20万円のものを10回購買した方が楽しいと感じる傾向が強いようです。

ここで加点と減点という考え方が出て来ます。
例えば、男性は、減点方式です。何か欲しいものがあれば、それを夢見て頑張り、手に入れれば、またその手に入れたものを要にして、また頑張ろうという考え方です。
それに対して女性の加点方式であれば、1個1個の幸せを何度も繰り返すことによって大きな幸せへと近づいていくという考え方です。

世の男性は、毎日毎日、頑張って働いて、やっと手に入れたお金を家に入れれば十分だと思いがちなのに対して、世の女性は、そんなことだけで満足なんてしていないのが現実です。昔は給料袋を直接渡して権威をアピール出来たものでしょうが、振込みだとそんな実感は生まれません。その為かどうかは判りませんが、熟年離婚も、この価値観の違いから起こっています。

男性が家にお金を入れることに対して、女性から見れば、それはそれで1点クリアーという考え方に過ぎません。これだけでは10点満点は決して取れないのです。「別に取る気もない」と言う男性の方も多いと思いますが、仮に合格点(女性の満足度)が6点だとすれば、それ以外にも「ショッピングに連れて行く1点」「お風呂掃除をする1点」「茶碗を洗う1点」「誕生日プレゼントを買う1点」等々の1点ずつの積み上げ方式で見ていくのだという話を聞いたことがあります。

お店もこれと同じで、女性のお客様に対しては、大きく1個ではなく、小さくて良いので何度も何度も足を運んでくれるお客様が、最も自店を大切にしてくれていて、満足点が高いお店だと思って頂けている傾向がありそうです。

但し、減点は3倍になっており、1つに大きな不満が出ると1点マイナスではなく、3点分、一気にマイナスになってしまうことをお忘れなく。


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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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