ブランドの持つ力

2007年11月26日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

「社長、常にこれらのブランドが販売本数、売上比率の上位を占めていますね。」
「そうなんですよ。うちは、これらのブランドが良く売れるので助かります。」
「では、これらのブランドがなかったとして、お店は、今の売上を維持出来ますか？」
「それは、今の段階では無理じゃないですか？他に売れるものがあれば別ですがね」
「社長、それは一発屋の発想ですよ。お客様は、あなたの販売員から買っているのですか？それともブランドを買っているのですか？」
一発屋と言われる歌手や芸人は多々いらっしゃいます。彼や彼女らは、その一時、ヒットを飛ばしますが、長続きしません。それは、彼や彼女らをお客様は買っている訳ではなく、その曲や芸を買っているに過ぎないからです。
間違いなく、長く続いている歌手や芸人は、最初は曲や芸から始まったとしても、その人自身の持つ魅力そのものが伝わっているからこそファンとして定着するからです。
現在も宝石で言うとマリッジリングのブランドライン、メガネでもブランドの争奪戦が各地で繰り広げられていますが、それを獲得して一時的に売上が今は上がっているとしても、そのお客様を自店の顧客にしていく力が備わっていなければ、ブランドの衰退と共に、お客様は去っていくだけです。
本当の力は、そのブランドを購買されたお客様が、例え、そのブランドを自店が止めてしまっても、自店に買いに来てくれるかどうかが問われることなのでしょうね。