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イベントの本質

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

子供の頃、夏になると地蔵盆が楽しみだった。

僕ら子供には、よく判らないお菓子が配られ、公園には金魚すくいや綿飴や屋台が並んでいて、ポン菓子の音だけが、やたら印象的だった。

夕方過ぎには、多分、今の人は判らないだろうが、春日八郎の「お富さん』や、「月が出た出た月が出た」の歌い出しで有名な『炭坑節』などが流れ出し、赤い提灯の中、街のおじちゃんやおばちゃんが踊っていた。

そして最後を締めくくるのは、特大の映画か花火である。それらが上映される頃には、もう眠くなってきているので、大体は、家路に着く。

こういうイベントは、いくつになっても心に残っているものである。

先日も、ご支援先が宝石の催事を行っていた。2日間で90人ぐらい集客して約1100万円売れたそうだ。集客に動いたのは、店の奥さん1人である。来て欲しいお客様だけに勧誘をされた。

宝石の催事は、店内でなく、雰囲気を変えるべく、別の場所で行っている。

イベントとして、来店されたお客様には、お土産を差し上げるだけでなく、カラーセラピーやお茶菓子などを食べて頂き、その時間を楽しんで頂く。

会場にある宝石は、今まで店頭に飾った事がないような、宝石をメーカーさんが持ってきており、会場一杯に、煌びやかな宝飾品やカバン、靴などが並び、それを見たり付けたりしながら、楽しむ事が出来る。そしてその時間は、お婆ちゃんでも、お母さんでも主婦でもなく1人の女性に戻れる時間になるのだ。

大人になると、町内会の催しだとか、そういうのは、大体は、主催者側になってしまう為、あまり楽しめないものだが、いつから大人は楽しむ場をなくしてしまったのだろう。

強引かも知れないが、宝飾のイベントは、街のお客様が楽しめる場なのかも知れない。

通常イベントの中には、津軽三味線が演奏されたり、似顔絵、風水、オーラソーマや占い、スピリチュアル、マジックショー、宝塚、ニューハーフショー、ものまねショー、タレントと楽しめるものをその都度準備しているものである。

そこにお客様が、販売員や周りのお客様に気を遣う必要はない。思う存分に、その時間を楽しめれば良い。

もし、これが本当に宝飾だけをみたいお客様なら、モノだけ買って、とっとと帰られる事だろう。でも、そんな人は、ほとんどいない。11人の滞在時間が結構長いのだ。

中には、お客様同士が、その会場で友達になったりする。隣の町だから、普段、接する事もないお客様同士であっても、自店を通して輪が広がっていく。

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当然、皆が皆、宝石を買われる訳ではない。でも、そこで強引に売り切っても、小さい街で、そのお客様を失ってしまって、今後、何の得があるのだろう。

だから、決して売り込みはしない。それをメーカーさんにも徹底して伝えているから、その時に買われなくても、後日、お客様が店に来てくれたり、また次のイベントに参加されたりされる。

展示会や催事って、そんなものやないだろうか?

催事予算は、凄く大切だけど、もっと大切なことを忘れてはいないだろうか?

あなたが、お客様だったら、あなたの店の催事に来たいと思うだろうか?

そして、本気で楽しめると確信出来ているだろうか?


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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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