店づくり
「人は心で学ぶもので、目や頭で学ぶものでない」と誰かが言ったが、講演を聴いていて印象付けられるものは、話が上手いとかノウハウが豊富だとかでなく、心に響いたものである。
本日、あるメガネセレクトショップの社長の話を聞いた。
社長、曰く、自分が作りたいメガネ店に向かって我武者羅に頑張った。
すると単店で2億を超えた。
そこで、ふと立ち止まって考えてしまった。
「俺は、一体、何だろう?これが望んでいた事なのだろうか」と。
心で迷った。その瞬間、売上は落ちていった。
そして悩んだ末に戻れた場所、そこが経営理念だった。
どんな店にしたいのか?何の為に、メガネを通じて商売をして行くのか?
そして世界一のメガネ店になろうと思った。
世界一とは世界中からお客様が来店される様な店だ。
自店でしかない商品。取り扱いたい商品は、よそで売れているとか売れていないとか、全く関係ない。ただ拘ったのは、自店にないデザイン傾向を持つ商品を日本で一番最初に導入することだった。
その社長の講演の中には、ここでは紹介出来ない程の本音が沢山散りばめていたのだが、終始一貫、社長が目指していたのは「自店ならではの店作り」での事であった。
どういう店を作りたいのかを決めるのは、やはりトップだ。そして、その店を作り、育てる事が出来るのは、目の前のお客様以外にいない。