惑わせてはいけない

2008年8月12日

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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

ＤＭには、一定のルールがあります。基本は判り易く伝え、決してお客様に伝わる内容を惑わせてはいけないことです。
あるメガネ店のご支援先が、レンズのモニターキャンペーンをすると言います。
そのレンズはモニターというだけあってＨＯＹＡのトリニティやセイコーのＰＩエンブレムクラスのレンズです。内容としては、モニターチケットが入り、特別価格での提供というものですので、他の支援先でも何度も実施してきた為、問題はありません。
しかし、その中にもう１枚、別のチケットが・・・・そしてそこには遠近両用１４８００円セット特別チケットと書かれていたのです。
最初に述べましたが、ＤＭを見たお客様が惑わせられたら、そのＤＭ自体、全く意味を成しません。
その為、ＤＭの反応は、誰に伝えたいのかという名簿の抽出で、ほぼ実績は決まってしまうものです。
今回のＤＭは、レンズのモニター企画です。対象となるお客様は、そこそこのレンズを以前に自店で購買されたお客様であるはずです。そのお客様に出すのであれば、そこに　　「遠近両用１４８００円セットで出来ますよ」という内容は、果たして必要なのでしょうか？
これを入れることによって、何だか、以前に４万、５万円を出した遠近両用レンズよりも、この１４８００円のセットを購買する方が、賢い買い方だと伝わってしまい、惑わせてしまうことは、ないでしょうか？
そのお店では、その話をさせて頂き、急遽、名簿の対象を分けて実施して頂きましたが、気を抜くと非常に恐ろしいのが、このＤＭの名簿抽出であることを忘れないで下さい。