覚悟

2007年6月28日

WRITER

この記事を書いている人 - WRITER -

元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

水槽の中を泳いでいる熱帯魚達、鎖に繋がれた犬や家でペット化しているネコ達等、彼や彼女らは、気持ち良い風、清清しい日差しの中、青くて広い海を自由に泳いで行きたいと望み、野原を心ゆくまで自由に駈けずり回りたいと考えている時もあるかも知れません。しかし、水を毎日取り替えて貰えたり、外敵からの重圧を解消してくれたり、苦労せず食事を与えて貰える環境がそこには存在しています。自由と引き換えに。
私達は、やれ年収がいくらだとか、やれ休みが多いだとか、仕事がかっこ良い等、隣の芝生は輝いて見えるものです。お店でも年間で１０店舗出店だとか、巨大ブランドショップで成功しただとか、表参道に出店して絶好調だとかという話を聞くとそれに感化されてしまいますが、実際は、危険も一杯ありますし、そこには、そこの苦労が必ず存在しているものです。
今の様なデフレの時代、様々なノウハウを売るフランチャイズのお誘いもあるかと思いますが、本質を見失わないで下さいね。その海には、恐ろしい魔物が住んでいたり、嵐やスコールに耐えられるだけの装備がない船を渡されて沈没してしまうかもしれません。別にフランチャイズが悪いと言っている訳ではありませんが、動く時は、しっかりと現在の環境を理解した上で、覚悟を決めて動かなければならないと言う事です。