好きこそモノの上手なれ
私は小さい頃、様々なことに対して習いに行かされました。夏休みには水泳やギター教室、土曜日や日曜の休日にはラグビーや野球、平日の学校が終わると空手に合気道、そして、記憶に残っているだけでもオルガンから習字、ソロバン、絵、そしてあげくの果てには、家にアメリカ人を呼んでの英会話の家庭教師等々。小学生から中学生までの間、これ以外にも、何か色々ありましたが、はっきり言って、体を動かすこと以外に対しては、継続できているものがありません。
何と勿体無い投資をうちの親はしてしまったものかと、今になって振り返ると自分のバカさ加減に同情してしまいますが・・・・・
結局、自分の根気がないだけの言い訳以外、何ものでもないのですが、好きでも何でもないところから始めることは、何事においても続くはずもなく。自分が最初の段階で、既に終わりを決めてしまっているだけなのかも知れません。これは何でも同じことで、仕事も趣味も、誰でも最初から簡単に出来ることだったら、それに対して一生懸命になれずに、時間とともに飽きてしまいます。しかしゴルフにしろ、釣りにしろ、趣味として持っている人は簡単にできないからこそ、面白みを感じ、そこに上達しようという想いがあって早朝から眠くても熱中している人が多いのでしょう。
つまり、全ての土台は、好きになれるかどうかだけなのです。
「初発心時便成正覚」
これは、お釈迦様が言われたことで、何かを始める最初に心へ描いた時、つまり、その物事を好きになった時、実は、もう成功していると言う意味を示しています。
好きだから努力して技術が向上する。好きだから勉強するし、向上していこうとする。
それが難しければ難しいほど、そこにやりがいが生まれ、自分の成長が実感できる。
今の仕事をあなたは好きですか?