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経営者が悩む課題

 
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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

どんなチェーン展開している店でも最初は家業から始まる。従業員は、奥さん、親戚、そして以前の仲間、または知人から紹介された数人程度で、完全に身内感覚で成り立つパターンが多い。当時は大きな会社の様にお金を払うことも出来ず、社員に与えられるものは、まさに将来に向けての夢や家族の一員という共同体意識を持ってもらうことのみである。
しかし、ここから創業したお店も共通の目的と貢献意欲、そしてコミュニケーションを一体化させ、お客様に支持されることをドンドン実行に移していく中で、気が付けば企業化への階段を登る段階が来る。しかし企業(約50人~70人の社員程度)になると家業の様な考え方や方針では、人の統制に限界が来てしまう。そこで組織化という大きな課題が経営者に押しかかって来る。つまり社員が20人、30人と入社して来るようになると、通常店舗を主体とした小売店において、経営者が1人1人の顔と名前を一致させることは困難である。そしてその中で組織を作らなければならず、共通の目的を浸透させなければならない。この中で大きく変わることは、経営者が従来、最も大切にしていた、社員に対する夢や身内感覚部分が薄くなることである。そしてそれに伴い混乱が起こる。皆が自分は特別で大切にされていると感じていた情の部分が、組織の役割と責任をもとに評価が転換されるからである。
この混乱期を乗り越えた企業が、本当の企業となり、超えられなかった企業が、経営者の力相応の規模として残っていくものだ。組織化の中で、1店1店の業績を左右させるのは店長の力であると周りは言う。確かに、その通りで、商圏内の特性やお客様との繋がり方等、店ごとに個別対応してくリーダーとして当然であるが、これは店長のレベルが高いことが前提として成り立つ論理である。これをカバーする為に企業は仕組みを構築させる必要性に気付かされ、評価制度や店舗オペレーション等を導入させていくパターンが多い。しかし、それよりも更に、経営者が気付き、勉強させられることがある。それは自分という人間をもう一度、客観的な目で把握できることである。自分は組織をまとめられる人間なのかどうか?人を何人まで使えるのか?幹部を育てる力があるのかどうか等々。
そして、ここで自分というものを磨いていくのである。
これが企業というものは、生き物であり、社長の経営能力という性格で左右される所以なのだ。


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元船井総研上席コンサルタント。宝飾業界、眼鏡業界のエキスパートとして、約20年以上の実績をもつ。 全国の大手チェーン店をはじめ地域専門店並びに、ボランタリーチェーン、メーカー商品開発にまで多岐に渡るコンサルタント活動を実践。 すぐに成果を出す指導手法には定評があり、暗闇だと思っている状況に光を当てて道を照らすコンサルティング活動を進めている。

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